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当院では、全身の健康状態への影響を考慮しながら、かみ合わせを診ています。
毎日の生活の中で、皆さんはかみ合わせを意識することはありますか?
かみ合わせがお口だけでなく全身にも影響を与えることは、様々な分野から多くの研究報告が出てくるようになりました。そこで当院では、歯科医師・中村昭二氏が提唱している『オクルーザル・パワーゾーン(咬合重心)』を重視したかみ合わせの診断と治療をしています。
オクルーザル・パワーゾーンとは?
オクルーザル・パワーゾーン(咬合重心)とは、生理的に咬合機能を発揮しやすい「かみ合わせの重心」のことで、ここが安定するよう治療を行うことで様々な不調の改善を目的としています。
重心は上顎の奥から3番目と4番目の前方辺りにあり、そこがうまくかみ合っていないと、顔や頭、首といったお口周辺だけでなく、全身に悪影響があるのではないかと考えられています。そのため、不調の原因と考えられるかみ合わせの問題をなくせば、不調も改善するのではないかというわけです。
かみ合わせ治療が、顎関節症や歯ぎしり、食いしばりなどの症状改善に役立つのは言うまでもありません。さらに、肩こりや慢性頭痛も、もしかみ合わせが原因ならパワーゾーンに着目した治療で改善する可能性があります。
ぜひ、一度ご相談ください。(一部のかみ合わせ治療は自由診療ですのでご了承ください。)
かみ合わせ治療の流れ
STEP1問診
今ある症状や全身の状態について、詳しくお尋ねします。
それらの情報は、診断のための大切な手がかりになります。
STEP2診査・診断
実際に『咬合紙』という薄い紙や『バイトゲージ』という測定器具をかんでもらったり、痛い箇所を触診したりと、様々な診査をします。
その結果を見て、パワーゾーンに着目した治療をすれば症状を改善できる可能性があるかを診断します。
STEP3治療を決定・開始
パワーゾーンの咬合調整:咬合紙をかんでもらい、かみ合わせに悪い影響を与えている箇所を、10ミクロン単位で削ったり磨いたりして調整します。当院のこだわりは、一般的なものよりも薄い咬合紙を使い、小さな問題も見落とさないようにすることです。
削るのはミクロン単位とごくわずかですから、痛みや虫歯の心配は要りません
BSスプリント:マウスピースを下の歯につける治療です。
かみ合わせの高さを調整する場合や、歯ぎしり、食いしばりの初期症状改善・治療などに使用します。どの場合も、患者さんからの同意に基づいて方針を決定し、治療を始めます。
STEP4経過観察・継続治療
パワーゾーンに着目した治療は非常に繊細なもので、ある程度の時間がかかります。
疑問や不安に思うことがあれば、そのつど歯科医師に相談してください。納得できる状態で治療していきましょう。
あいうべ体操
当院では、内科の医師で「みらいクリニック」院長・今井一彰氏が提唱した、『あいうべ体操』を治療に取り入れています。
あいうべ体操の方法
次の四つの動作を順に繰り返します。声は、出しても出さなくてもけっこうです。
1. 「あー」の形で、お口を大きく開ける
2. 「いー」の形で、お口を横に大きく広げる
3. 「うー」の形で、唇を前に強く突き出す
4. 「ベー」をするように、舌をお口の外に出して下に伸ばす
1~4を1セットとして、毎日30セットを目安に続けてください
この体操に一生懸命取り組むと、かなり疲れると思います。慣れるまで、2~3回に分けると続けやすいかもしれません。入浴時に行うのがおすすめです。
また、「あいうべ体操」は、話す時よりお口をしっかり大きく動かしますが、無理はしないでください。
特に、顎関節症の方やあごを開けると痛みがある方は、回数を減らすか、「いー」「うー」だけを繰り返して行いましょう。「いー」「うー」の体操は関節に負担がかからないので、何回行ってもかまいません。
「ベー」の運動が苦手な方は、大きなあめ玉をなめると舌の運動になります。舌の運動と甘味で脳に刺激が伝わり、活性化に役立つと考えられます。